吉野秀雄（よしの ひでお、1902年〈明治35年〉8月8日 1967年〈昭和42年〉1月13日）は、日本の歌人・書家・国文学者です。
群馬県高崎市に生まれ、近代短歌において独自の地位を築きました。

略歴
1902年：群馬県高崎市に生まれる。父は吉野作造の兄で、秀雄は作造の甥にあたります。
1920年代：早稲田大学国文学科に進学するも、病弱で中退。
生涯にわたり肺結核と闘いながら作歌と執筆に励みました。
1930年頃〜：「アララギ」に拠らず、独自の作風で活動。
精神性と清澄な調べを重んじた短歌を多く残します。
戦後：病床からの歌作が注目される。
特に厳しい自然観察や人生観が、静謐な格調をもって表現されています。
1967年：死去。
享年64。

作品と作風の特徴
代表歌集： 『寒灯集』（1943年） 『天上大風』（1952年） 『続天上大風』（1963年）など
特徴： 静けさ、厳しさ、自己省察に満ちた歌が多く、自然や信仰へのまなざしも深い。
肉筆書にも優れ、歌を書にしたためた作品も多数残しました。

書家としての顔
かな書・短歌書の分野でも高く評価されており、簡素で滋味深い筆跡が特徴です。
書と短歌が融合した作品は、現在も書道界や文学愛好家に親しまれています。



表具寸法（軸先含む）★約63×198
本紙寸法★約45×134


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